サマーラリーとは?
- 米国株式市場で見られる季節的な傾向の一つ
- 7月4日(独立記念日)から9月初旬(レイバーデー)までの期間に、株価が上昇しやすいというアノマリー(経験則)
- 明確な経済的根拠は乏しいが、「休暇前に株を買う」「市場参加者の構成が変わる」など、投資家の心理や行動(例:休暇前に買いポジションを持ちやすい)による影響とされる
過去の統計(S&P500の場合)
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1984~2024年のデータでは、7月の平均上昇率は1.4%(12ヶ月中4位)
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大統領選挙の翌年(例:2021年、2025年)は、7月のパフォーマンスが相対的に高くなる傾向がある
※ただしこれは年によってばらつきが大きいため、過信は禁物
注意点・リスク
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夏枯れ相場:夏は機関投資家や大口が休暇に入るため、取引量が減少し株価変動が荒くなりやすい
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不確実要因:政策リスク(例:関税・金利政策)、地政学リスクなどでアノマリーが打ち消されることもある
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反対の動きもあり得る:必ずしも毎年株価が上昇するわけではなく、「期待先行→反動安」になる年もある
サマーラリーは米国市場中心の現象であり、日本市場など他地域では必ずしも該当しない
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投資判断に活用する場合は、企業決算スケジュールや金利動向、FOMCの予定なども加味すべき
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短期的な売買戦略の一要素として活用可能だが、中長期の投資戦略とは切り離して考えるのが適切