共通点
- いずれも短期金融市場での資金調達コストを示す金利
- 金融政策や市場の流動性状況を把握する重要な指標
💰 FF金利(フェデラルファンド金利)
- 定義:米国の銀行間で、無担保で翌日物の資金を融通する際の金利
- 政策金利:FRBがFOMCで誘導目標レンジを設定し、米金融政策の中心的な指標
- 日本の対応指標:無担保コール翌日物レート
- 特徴:無担保取引のため、信用リスクを反映しやすい
📜 レポ金利
- 定義:債券を担保に資金を貸し借りする「レポ取引」で適用される金利
- 取引形態:
- ・「売り手」=資金を調達するため一時的に債券を売却
- ・「買い手」=資金を貸し出す代わりに債券を担保として受け取る
- ・後日、元本+金利で買い戻す契約(リバース取引とセット)
- 特徴:担保付きのため信用リスクは低く、通常はFF金利より安定
- 計算要素:資金貸付金利 − 債券の品貸料(債券貸借料)
- 日本の位置づけ:無担保コール翌日物と並び、代表的な短期金利
📉 レポ金利の低下(2025年1月の事例)
- 背景:日銀の国債大量保有で債券需給が逼迫
- 結果:債券の品貸料が上昇 → レポ金利は低下
- 意味:金利引き上げ局面でも、需給ひっ迫が短期市場に異例のゆがみを生じることがある
✅ ポイント
- FF金利=政策的に誘導される「無担保の短期金利」
- レポ金利=市場需給に左右されやすい「担保付き短期金利」
- 両者の乖離は、金融政策の効果や市場の歪みを把握する上で注目される
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