FOMOの定義と投資への影響
- FOMO = Fear of Missing Out(取り残されることへの恐怖)
- 株価が上昇する中で、「他の投資家より出遅れることへの焦り」から、冷静な判断を欠いた買い注文が増加する。
- 主に強気相場の中盤~後半に顕在化しやすい。
FOMO相場の特徴
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心理的焦燥感:他人が利益を出していることに対する焦りが購買意欲をかき立てる。
ファンダメンタルズからの乖離:業績や成長性に対して不釣り合いな価格水準に。
値動きの増幅:ショートカバーやアルゴ取引が加わり、急騰をさらに加速。
循環的な買い:「買われるから上がる→上がるからまた買われる」の繰り返し。
実際の市場でのFOMO事例
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2024年3月の日本株:日経平均が初の4万円突破 → 半導体株を中心にFOMO買いが発生。
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生成AIブームと半導体株:AI需要を背景に、関連銘柄が割高水準まで上昇。
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米国FANG+指数の上昇:GAFAMなどの大型ハイテク株に資金集中 → 米国でもFOMO的買いが発生。
注意点とリスク
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FOMO相場では割高リスクが高まり、調整局面での損失が大きくなる可能性。
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メディア・SNS発の過熱報道による群集心理に注意。
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投資では、冷静なファンダメンタル分析・資産配分・逆張り思考も重要。
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JOMO(Joy Of Missing Out)という逆の概念もあり、「無理に乗らない判断」も戦略の一部。
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