🏢 東証REIT指数とは
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正式名称:東証REIT指数(Tokyo Stock Exchange REIT Index)
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対象:東京証券取引所に上場している全REIT(不動産投資信託)銘柄
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目的:REIT市場全体の値動きを表す総合指数として設計されており、REIT投資の指標・ベンチマークとして広く使われる
📜 指数の算出方法
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時価総額加重平均型の指数(浮動株調整なし)
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算出方法は以下の通り:
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各REITの「投資口価格 × 発行済投資口数 = 時価総額」を求める
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それをすべて合計し、基準時点(2003年3月31日、=1000ポイント)と比較して指数化
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算出・公表は東京証券取引所が行う(1分ごとにリアルタイム更新)
📈 指数の動向と影響要因
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金利動向の影響を強く受ける
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金利が低下すると:借入コストが下がり、分配金利回りの魅力が相対的に上昇 → 買われやすい
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金利が上昇すると:借入金利負担が増え、利回りが相対的に見劣り → 売られやすい
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不動産市況の影響も大きい
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空室率や賃料水準が改善すれば→収益期待から上昇
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都市開発や再開発動向も関連要因
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投資家心理や海外REIT市場の動向(米国REITなど)も連動する傾向がある
🎯 投資への活用方法
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東証REIT指数は次のような用途で使われる:
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ベンチマーク:REITを組み込んだファンドやETFが成績評価の指標として使用
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パッシブ投資:指数に連動するETF(例:NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信)を通じて、REIT市場全体に簡便に分散投資できる
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資産配分の調整:株式や債券との相関が異なるため、ポートフォリオのリスク分散手段として有効
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🌏 他の指標との比較
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日経平均株価やTOPIXとの違い
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株式市場と異なり、REITは賃料収入をもとにした配当(分配金)を主な収益源とする
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景気との相関が弱く、ディフェンシブ資産としての側面もある
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ボラティリティ
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株式より価格変動が小さいことも多く、安定したインカム収入を求める投資家に人気
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相関性
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株式・債券とは異なる値動きのため、資産分散効果が期待される
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✅ その他の特徴
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インカムゲイン重視の投資先
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東証REITは年4回程度の分配があり、利回りは株式平均を上回る水準(2024年時点で概ね3〜4%台)
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REIT市場の規模
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日本のREIT市場は、アジアでは最大級。総資産額は約20兆円以上
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指数構成銘柄の入替はなし
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上場全REITが対象のため、TOPIXのような定期入替は行われない
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