2025年10月31日金曜日

IFRS(国際会計基準)とは

  •  正式名称:International Financial Reporting Standards(国際財務報告基準)
  • 通称IFRS(アイエフアールエス)※「アイファース」と読むこともある
  • 策定機関:国際会計基準審議会(IASB)
  • 適用範囲:EUでは2005年から上場企業に義務化、現在は140か国以上で採用・義務付け
  • 目的:国際的に統一された会計ルールにより、企業の財務情報を比較・分析しやすくすること


日本基準との主な違い

  • のれんの処理方法が異なる

    • 日本基準:定期的に償却(例:20年以内など)

    • IFRS:償却せず、減損が発生した場合のみ損失計上

  • 原則主義 vs. ルール主義

    • IFRSは「原則主義(原理に基づく柔軟な判断)」

    • 日本基準は「ルール主義(詳細な規定に基づく判断)」

  • 開示の透明性

    • IFRSはセグメント情報や公正価値評価をより重視


IFRS導入のメリット

  • 比較可能性の向上:世界共通の基準で作成されるため、海外企業との比較が容易

  • 資本コストの低減:投資家の信頼性向上により、資金調達コストを抑制

  • グローバル経営の効率化:海外子会社の決算統一、外国人投資家への説明負担軽減

  • 国際競争力の強化:上場や資金調達の際、海外基準への適応が評価される


日本での導入状況

  • 導入企業数

    • 2024年6月末:上場企業約272社(全体の1割未満)

    • 2025年9月末:約300社に拡大

  • 影響度

    • 採用企業の時価総額は全市場の約5割に達する

    • 導入済み・導入予定・検討中を含めると市場の過半数を超える

  • 背景要因

    • 海外投資家への説明容易化

    • 海外子会社の決算統一

    • 政府の成長戦略(アベノミクス「日本再興戦略」)による後押し


今後の動向

  • 2027年度から損益計算書ルール刷新予定

    • 営業利益の定義・算定方法を統一

    • 企業間の収益性比較がより明確に

  • 普及の見通し

    • IFRS採用企業は今後も増加見込み

    • プライム市場での義務化を求める議論も浮上

  • 意義

    • IFRSは今後、日本市場における「国際的な信頼性確保の鍵」となる


まとめ

  • IFRSは、国際的な会計の共通言語として機能しており、企業の透明性と投資家の信頼を高める。
  • 日本でもグローバル企業を中心に採用が進み、市場の約半分を占めるまでに拡大。
  • 今後は制度整備と開示の高度化が進み、企業会計の国際統一化がさらに進展するとみられる。

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