FRB(米連邦準備制度理事会)とは
- FRBは、アメリカ合衆国の中央銀行制度全体を統括する機関
- 正式名称は Federal Reserve System(連邦準備制度) であり、FRBはその中枢に位置づけられる
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使命(デュアル・マンデート)
- 物価の安定(インフレ率の安定)
- 雇用の最大化(最大雇用の達成)
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そのほかの主な役割
- 金融システムの安定確保
- 銀行など金融機関の規制・監督
- 決済システムの運営と安全性の確保
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組織構成
- ワシントンD.C.にある理事会(Board of Governors)
- 全米12の地区連邦準備銀行(地区連銀)
- FRB議長は理事会の議長であり、同時にFOMCの議長も務める
- FRBは政府から一定の独立性を持つが、議長や理事は大統領が指名し、上院の承認を受ける仕組み
FOMC(米連邦公開市場委員会)とは
- FOMCは、米国の金融政策を決定する最高意思決定機関
- FRBの下部組織ではあるが、金融政策に関しては実質的な中枢を担う
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主な役割
- 政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の決定
- 国債売買など公開市場操作の方針決定
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会合の開催
- 原則として年8回の定例会合を開催
- 金融危機などの緊急時には臨時会合を開くこともある
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政策判断の基礎
- インフレ率(PCE物価指数など)
- 雇用統計(失業率、雇用者数)
- 経済成長率、金融市場の状況など
政策決定の仕組み
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投票権を持つメンバーは計12人
- FRB理事:7人(常任)
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地区連銀総裁:5人
- ニューヨーク連銀総裁は常任
- 残る4人は11地区の総裁が持ち回りで1年任期
- 政策決定は多数決で行われる
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会合終了後の情報発信
- 政策決定内容をまとめた声明文を公表
- FRB議長が記者会見を実施し、判断の背景や今後の見通しを説明
- 市場は声明文の文言の変化や議長発言のニュアンスを重視する傾向が強い
ドットチャート(SEP:政策・経済見通し)
- 年4回公表される SEP(Summary of Economic Projections) の一部として公表
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内容
- FOMC参加者一人ひとりが「適切」と考える将来の政策金利水準を点で示した図
- 翌年、数年先、長期の政策金利見通しが含まれる
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活用のされ方
- ドットの中央値が、市場における利上げ・利下げ回数の予想材料となる
- ただし、FRBとしての公式な将来約束ではない
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注意点
- ドットは各参加者の見解であり、将来の政策を確約するものではない
- 経済指標の変化により、次回以降で大きく修正されることがある
FRBとFOMCの関係まとめ
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FRB
- 中央銀行制度全体を統括する組織
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FOMC
- FRBの枠組みの中で、金融政策を決定する会合
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実務的には
- 金融政策=FOMC
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制度運営・監督・安定確保=FRB全体
という役割分担になっている
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