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株式やポートフォリオが、市場全体(ベンチマーク指数など)と比べてどれだけ値動きしやすいかを示す指標。
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主に投資の「リスク(価格変動の大きさ)」を測るために用いられる。
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一般的に TOPIX や S&P500 のような市場指数を基準にして算出。
ベータ値の意味
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β = 1.0
市場全体とほぼ同じ動きをする。 -
β > 1.0
市場より値動きが大きい(ボラティリティが高い)。
例:β=1.5なら、市場が+10%のとき+15%動く傾向。逆に下落時はより大きく下がりやすい。 -
β < 1.0
市場より値動きが小さい(防御的な銘柄)。
例:生活必需品株や電力株など。 -
β < 0
市場と逆方向に動く傾向がある(逆相関)。珍しいケース。
算出方法(概要)
回帰分析を用いて、市場リターンと個別銘柄リターンの関係から算出。
投資での活用
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ハイリスク・ハイリターンを狙うなら β > 1 の銘柄。
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安定性重視なら β < 1 の銘柄。
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ポートフォリオ全体のリスク管理に使える(βの組み合わせで市場感応度を調整できる)。
日本株のベータ値を確認する方法
1. 証券会社の口座サービス
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楽天証券(マーケットスピード)
個別銘柄の詳細画面に「リスク指標」としてベータ値を表示。 -
SBI証券・マネックス証券
一部ツールやスクリーニング条件に「ベータ」が利用可能。
2. 有料データベース
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Bloomberg(端末)
TOPIXや日経平均を基準にしたベータを確認可能。 -
QUICK(日本経済新聞グループ)
証券会社や機関投資家が利用しているデータベース。
3. 無料サイト(限定的)
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TradingView
日本株でも一部銘柄はベータ値が表示される。 -
みんかぶ(MINKABU)
銘柄詳細ページに「ベータ値」を掲載しているケースあり。
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